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第19回絵画コンクール 入選発表

こどもたちに絵画を通してまち博に参加してもらおうと2002年に始まった作品コンクールは今年で19回を数えます。 今年は161点の作品が寄せられました。金沢美術工芸大学名誉教授 前田昌彦先生による審査の結果、大賞1点、準大賞2点、開催委員長賞1点、奨励賞1点、入賞15点が選ばれました。

「大野庄用水」

大賞大呂 美月さん 兼六中学校2年

[選評]
武家屋敷の土塀や石垣に沿って流れる大野庄用水の川面の流動感、風雪に耐えた欄干の木の質感、必死で根を張り緑葉の茂る木々の生命感など、作者の優れた観察力、描写力によって絵でしか表せない手触りまでも感じさせる作品です。縦横斜めの骨太な画面構成もこの地にふさわしい堂々とした風格を感じさせます。

「夜の桜並木」

準大賞小山 千夏さん 高松中学校2年

[選評]
主計町の浅野川沿いの夜景を見事に色彩的に表してユニークな作品に仕上げています。黒の使用を最小限度におさえて夜空と川面、茶屋、石畳、街灯に映える桜など透明感のある色彩の世界を作り上げているところに作者の瑞々しい感性を感じます。

「夏のW坂」

準大賞倍賞 碧南さん 小坂小学校4年

[選評]
豊かな色彩感覚、のびのびとした筆使い、温かみのある人物描写、細やかな観察眼はとても小学4年生とは思えないほどの力量を示しています。この作品からは描くことの喜びまでが見る人に伝わってきます。これからもかなざわの町をいっぱい描いてくださいね。

「石川近代文学館」

開催委員長賞宮本こころさん 大浦小学校6年

[選評]
深いレンガの色使いと清々しい緑の力強い対比が印象的です。加えて手書き看板のオレンジは色に対して、左方向に走り去る自転車は画面の動勢に対してそれぞれ活気を与えています。健康な視線で描かれた秀作です。

「大乗寺の静寂」

奨励賞山本 澪さん 金大附属中学校2年

[選評]
とても本格的な水彩画技法で描かれていて、大乗寺の静かな境内の精神世界までも表現しようとする作者の意志が強く感じられます。一筆一筆を的確に置く集中力や描写力には目を見張るものがあります。

入賞「浅野川」

太田 琶子さん 泉中学校3年

[選評]
こいのぼりの鮮やかな色彩は絵に描きたくなる魅力を持っています。風景の緑までがそれに応えるように鮮やかな緑に映えていてとても明度の高い作品になりました。

入賞「紅葉の兼六園」

辻 美礼さん 泉中学校3年

[選評]
色彩が生き生きとしていてとても力強い作品です。遠景の紅葉した葉には画用紙の塗り残しが見られますが、その白が光を感じさせる大切な役割を果たしています。

入賞「野村家の日常」

中村 茉稟さん 泉中学校1年

[選評]
野村家の庭には必ずしも鮮やかな色彩は見られませんが、見事に作者の感性で豊かな色彩世界を作り出しています。みずみずしい眼で見た現代の武家屋敷です。

入賞「ひがし茶屋街」

岡﨑 彩音さん 兼六中学校2年

[選評]
格子戸とちょうちんの形の組み合わせと色彩の対比に興味を持って的確に描かれています。黒の効果で茶屋の歴史感が感じられます。

入賞「川沿いの風景(主計町)」

朝日 理櫻さん 兼六中学校2年

[選評]
奥行き感を強調した構図に見る人の視線がいざなわれます。格子戸や窓ガラス、石畳みなどていねいに観察して描いているところが良いと思います。

入賞「木もれ日と長町武家屋敷」

滝川 莉央さん 高松中学校2年

[選評]
静かな武家屋敷のたたずまいが感じられる作品です。青空に映える緑がきれいに描けています。そのすき間からの木もれ日が印象的です。

入賞「夜の兼六園」

内田 紗奈さん 高松中学校2年

[選評]
ライティングされた冬の兼六園の雪吊りやことじとうろうが闇から浮かび上がっているところに美しさを感じたのでしょうか。光と陰がしっかりと描かれています。

入賞「幻想的な東茶屋街」

三浦 由愛さん 高松中学校2年

[選評]
色彩が豊かでそのことで幻想感が生み出されたのでしょうか。リアルなようでどこか別の場所のような不思議な感覚にさせられる作品です。

入賞「兼・六・園!!」

多幡 春柾さん 大浦小学校6年

[選評]
細部にとらわれず大胆な筆使いでかすみが池を描いています。水の透明感も出ています。スケッチ風の水彩画の面白さが出ています。

入賞「静かに色づく兼六園」

町 実祈さん 大浦小学校6年

[選評]
紅葉した枝と常緑樹を色面として描き分けたことでリズミカルな画面が出来上がりました。どこにでもある景色のようですが、ことじとうろうがあることで場所が特定できます。

入賞「昔の兼六園」

松本 悠佑さん 大浦小学校6年

[選評]
大変描写力のある作者です。抑制された色の扱いも上手で落ち着いた歴史ある庭の雰囲気をよく表しています。作品はとても現代的な立派なものに仕上がっています。

入賞「冬の茶屋街」

枡田 優心さん 大浦小学校6年

[選評]
茶屋街を描いた作品の中でも特に目を引いた作品です。説明的に描こうとするのではなく、線や形、色のリズムやバランスが目に飛び込んでくる独特の絵に仕上がっています。

入賞「夜の東茶屋街」

中村 伊吹さん 大浦小学校6年

[選評]
光のない夜景を絵に描くことはとてもむつかしいのですが、これほどに色彩感あふれる魅力的な作品に仕上げた感性や観察眼はすばらしいものです。

入賞「きれいな兼六園」

中村 悠月さん 大浦小学校6年

[選評]
雪つりでようやく兼六園と分かるほどに、完全に作者の世界観で見事な絵画世界が生み出されています。物語性も感じられるユニークな作品です。

入賞「大野町といえば祭りだ!みこしだ!」

今井 瑠夏さん 大徳小学校5年

[選評]
祭りに参加する人が軽妙なタッチで線描されています。色彩も明快です。地域の大切な伝統行事に対する作者の思いが伝わってくるようです。